カラクリ仕掛けの空。〜9〜

 1時間後
 やっと説教が終わった。
のあ「はぁ・・・」
どく「すごかった〜」
そら「誰のせいでしたっけ?^^」
どく「いやぁ〜アハハ(汗」
 そうだ
 このヒトたちがボクの「はじめてのトモダチ」
 ではなかったんだ。
〜2年前〜
 新しい町にやってきた。
 でもどうせ、明日からいじめられる。
のあ「・・・。」
 ガサッ
のあ「!?」
 目の前に現れたのは
 水色のイーブイだった
?「あ〜あ。ばれちゃった。」
のあ「オマエは誰だ?」
?「初対面の女の子にむかって「オマエ」はないだろぉw」
のあ「もう一回言う。オマエは誰だ。」
?「・・・もういいや。」
イブ「私はイブ。君とトモダチになろうと思って。」
のあ「はぁ?」
イブ「トモダチになろっ!」
のあ「意味が分からん。」
 その日からずっと
 イブはついてきた
イブ「ねぇ〜トモダチになろうよ〜」
のあ「うるさい。」
イブ「何でなってくれないの?」
のあ「オマエみたいなヤツにはわからないよ。」
イブ「えっ?」
のあ「とにかく、ついてくるとどうなるかわからないぞ。」
 大人たちはボクを殺そうとしている
 イブには関係のないことだ
イブ「う〜ん・・・。よくわかんないなぁ」
 ガサッ
 その時、いきなり大人たちがでてきた。
 バタッ
 一瞬の事だったからよく分からなかった
 とにかく逃げなきゃ
 殺される
 イブは!?
 横を見たけどいない
 ボクは考えずに走った
 ひたすらに走った
のあ「もう追ってきてないな。」
 その後もとの場所に戻ってみた
 大人たちはいなかった
 そのかわり、イブが倒れていた
 イブの水色の毛は赤く赤く染まっていた
 イブはもう動かない
のあ「だから言ったのに。ホントにバカだなぁアイツ」
 泣いた。涙が枯れ果てるまで。
 生まれてはじめて泣いた
ボクはこのトモダチとずっと生きていけるのかな。
〜つづく〜