星欠〜7〜

 そして、次の日は星を案内してもらったんだ
 きれいな街
 きれいな水
 きれいな建物
 まるでガラスでできたみたいだ・・・
フィル「まあこのくらいだ。疲れたか?」
★「正直に言うと・・・疲れました」
 本当にきれいで広い星
 でもボクは歓迎されてないみたい。
フィル「明日から特訓を始めるからな」
月影「私は部屋に行くからな」
フィル「好きにしていろ。願い星、話がある」
★「なんですか?」
フィル「オマエの「能力」についての事だ」
★「力?」
フィル「そうだ。「星を翔ける能力」や「星の子と通じる能力」
    それに・・・星欠本来の能力。」
★「それがどうしたんですか?」
フィル「オマエは十分その能力の素質がある
    少し特訓すれば発揮するだろう。
    だが1つ、問題がある」
★「問題?」
フィル「そう、能力を発揮するということは「星欠の能力」も
    発揮してしまう。
    そこでだ 月影に役目を与える」
★「月兄の・・・役目?」
フィル「アイツは能力を無効にする能力を持っている
    これはアイツにしかできない事だ。
    アイツもオマエと一緒に特訓してもらう。
    ただし、能力を上手くコントロールできないと意味がない。
    その場合、アイツと一緒に星を翔けるのはやめた方がいい。」
★「そんな・・・どうしてですか!?「星欠の能力」をコントロール
  するのはボクだってできるんじゃ・・・」
フィル「星欠の能力のパワーは計り知れない。
    もしコントロールできなくなったらどうなる。
    そばに居るアイツは・・・」
 ボクの頭に
 月兄の笑顔と
 血にまみれた泣き顔が
 瞬いては消えていった
〜つづく〜